<胸郭出口とは?>
=胸郭出口とは、首の付け根で鎖骨と第一肋骨の間にある狭い隙間のことで、体の左右にあります。そして、その隙間の中を、首から出ている神経(腕神経叢)と動脈(鎖骨下動脈)、筋肉(前斜角筋・中斜角筋)等が通過しています。
<胸郭出口症候群とは?>
=胸郭出口付近で、神経(腕神経叢)や動脈(鎖骨下動脈)、筋肉(前斜角筋・中斜角筋)等が圧迫されることで、肩や腕、手のシビレ(小指側に多く発症)や痛み、手の動かしにくさ等、様々な症状が現れます。これらの症状を総称して、胸郭出口症候群と呼ばれています。スポーツ傷害としては、野球の投球動作、テニスのサーブ、バレーボールのアタック、水泳選手等オーバーハンドスポーツや腕を回したりするスポーツに多く見受けられます。
<胸郭出口症候群の原因となる動作>
- 手を高く挙げて行うスポーツ(野球・テニス・バドミントン・バレーボール・剣道・水泳等)
- 手を高く挙げて行う動作を繰り返し行う(吊革や洗濯物干し、シャンプーやドライヤー等)
- 過度な腕や肩の筋トレ
- 姿勢の不良(なで方等)
<胸郭出口症候群の検査方法>
「ルーテスト」
手のグーパーを1秒毎に繰り返し、1分以内で手のダルさやシビレが増強し手が挙げられない状況になれば、胸郭出口症候群を疑います。
<胸郭出口症候群の治療>
=胸郭出口症候群の場合、その殆どにおいて保存療法が選択される場合が多いようです。(但し、頸椎に頸肋といわれる余分な骨があり、それが原因で症状が出ている場合には、手術対応となることもあります。)尚、胸郭出口症候群の症状は多岐に渡り症状も様々なので、各患者様ごとにリハビリ内容を計画することが大切だと考えます。
泉の杜整骨院では、原因となっている筋肉に対して、物理療法・マッサージ・ストレッチ等を状況に応じて実施し、症状の改善を図っております。
<マッサージの方法>
胸の筋肉をゴルフボールで押して、ほぐしましょう。
ストレッチ①
- 壁に片方の肘から手をつけます。
- 体重を前にかけていきます。このときに、腰は反らせないでください。
- 肩の前から胸にかけて伸ばされている感覚があれば、正しい姿勢です。
ストレッチ②
- 背もたれのある椅子に座ります。
- 背もたれの上に手のひらを置き、胸の筋肉を伸ばします。
※痛みが強くなる場合は、無理をせず安静にしましょう。
<Medicalook(メディカルック)>様資料参照
スポーツ障害による怪我は、仙台市泉区八乙女の「泉の杜整骨院」へご来院下さい。