<足底腱膜炎とは?>
➡足の裏には、足底腱膜と呼ばれる膜のような腱が踵(かかと)の骨から足指の付け根までを覆っています。また、その腱膜に繰り返されるストレスがかかることで炎症が発生し、痛みが出てしまうのが「足底腱膜炎」です。
【好発部位】
1.横アーチ部
2.内側縦アーチ部
3.足底筋踵骨付着部
<足底腱膜炎が疑われる症状>
- 歩行時痛 (特に起床直後や座位直後の一歩目に症状が出やすい)
- 長距離走行(歩行も)でだんだんと痛みが出る
- 足底のつっぱり感 (特に土踏まず周辺)
- 足底の圧痛など
<足底腱膜の役割り>
➡足底腱膜は踵とつま先の間に弦のように張っており、衝撃を吸収していると言われています。通常は指先5点と踵1点で引っ張り合いをして、バランスを取っている状態です。足のアーチ特に土踏まずのアーチが低下してしまうと足底腱膜が引き延ばされる状態になります。引き延ばされた状態で負荷がかかることにより、炎症が起きてしまいます。特に1点で足底腱膜がくっついている踵側に炎症が起きやすいと言われています。
<足底腱膜炎の原因>
◦トレーニングによる足の使いすぎ(特に走行距離を急激に増やした際)
➡ランニングやジャンプの動作などで、圧迫力とけん引力の両方が繰り返されることで足底腱膜に大きな負荷がかかります。
◦ランニングシューズの不具合
➡ソールの薄い靴などクッション性がない靴を履いていると、足が着地した時の衝撃が足の裏に伝わりやすく、足底腱膜に負荷をかけることになります。
◦足関節の固さ
➡足関節には、足が着地した際の衝撃を吸収する作用があります。足関節が固いと、前方に重心が移動しない為足の指が使われず、その衝撃が足の裏の後方により伝わることになります。
◦加齢による筋力の低下と柔軟性の低下
➡加齢により、筋力が低下することで後方重心の状態になってしまうことが多く、その為、踵部分に負荷がかかり、足底腱膜への負担が増すことになります。また、加齢に伴い、足底腱膜自体の予軟性や筋力がなくなると足底腱膜へのけん引力が強くなる為、足底腱膜に負荷がかかりやすくなります。
◦足底の形の悪さ
➡扁平足やハイアーチなど
◦長時間の立ち仕事・足の指の筋力低下・肥満体型等々
<足底腱膜炎の予防と治療>
※発症原因を考えた場合、とにかくストレッチが重要だと考えます。
①アキレス腱のストレッチ…アキレス腱は足底腱膜と下腿部の筋肉をつなぎます。
②足趾の筋力強化…タオルギャザーとビー玉つかみ
③足底筋のストレッチ、マッサージ…テニスボールで緩和
④テーピングの利用
⑤インソールの利用
スポーツ障害による怪我は、仙台市泉区八乙女の「泉の杜整骨院」へご来院下さい。