<テニス肘とは>
テニス肘は主にテニスプレーヤーに起こるスポーツ障害です。正式名称は「上腕骨外側(内側)上顆炎」とも呼ばれています。外側型が最も多く(テニス肘の80%~90%)、バックハンドストロークによって発生するものです。内側型はフォアハンドストロークやサービスによって発生すると言われています。尚、日常生活においてもタオル等を絞る動作や荷物等を繰り返し持ち上げたりする動作によって、テニス肘の症状を発症することがあります。
<テニス肘の原因>
テニス肘は、肘の使い過ぎではなく手首や指の使い過ぎで発症します。すなわち、掴んで手首を上げる動作が一番の原因です。尚、近年では、パソコンの使い過ぎ等でテニス肘になる患者さんも多いようです。
<テニス肘の代表的な症状>
◦バックハンドストローク時、肘の外側に痛みが出る
◦タオルや雑巾を絞る際に肘が痛む
◦パソコン操作で入力作業を行う際に肘が痛む
◦ドアノブを回したり、握手をする時、肘に痛みが来る
◦雨戸を閉めるとき、肘に痛みが出る
◦ホチキスやハサミを使う際、肘に痛みが出る
<テニス肘の簡単な診断方法>
一般にレントゲンでは異常所見は見られません。MRIにおいても軽度の炎症所見が見られる程度です。従って、患者さんを診療する際には、以下の疼痛を誘発する検査(テスト)で診断を行います。
1.Thomsenテスト 検者は手首(手関節)を曲げるようにして、患者さんには肘を伸ばしたまま検者の力に抵抗して手首(手関節)をのばしてもらう。
2.Chairテスト 患者さんに肘を伸ばしたままで椅子を持ち上げてもらう。
3.中指伸展テスト 検者が中指を上から押さえるのに抵抗して、患者さんに肘を伸ばしたまま中指を伸ばしてもらう。
<テニス肘の治療>
テニス肘は慢性化することが多く、根気よく治療することが必要です。肘痛が出始めた当初2日~3日は、氷などでアイシングして下さい。それ以上経過している場合は、積極的に暖め、障害部位の血行を促すことが大切です。熱いタオルで暖めたり、入浴時に熱いシャワーを肘に当てたりして下さい。以下のストレッチや肘用サポーターも効果的です。
最後に当院では、テニス肘の症状を出来るだけ再発させない為に、ストレッチやテーピング等の指導を行うとともに、テニス肘の症状が出た患者様に対しては、超音波等の最新の治療機器を屈指して、早期にスポーツ現場に復帰出来るよう心がけています。
スポーツ障害による怪我は、仙台市泉区八乙女の「泉の杜整骨院」へご来院下さい。