◦踵骨骨端症(別名:セーバー病)とは?
=踵骨骨端症は成長期の子供達に発症することが多い為、「成長痛」と捉えられる場合もありますが、膝の「オスグット病」と同じく、「スポーツ障害」のひとつです。10歳前後の男児に多くみられるのが特徴ですが、女児にも生じることがあります。
◦踵骨骨端症(別名:セーバー病)の原因
1)急に運動を始めたり、急に練習量が増えたことによる使い過ぎ(オーバーユーズ)
2)アキレス腱(ふくらはぎ)・足底腱膜(足裏)などが硬くなっている
3)足裏の形(偏平足など)や足指の使い方の問題
4)身体の硬さ、筋力の少なさなど身体面の問題
5)その他
※いずれにしても、踵骨骨端症は1回の運動で発症することは殆どなく、度重なるストレスによって発症します。
◦踵骨骨端症(別名:セーバー病)発症のメカニズム
①踵骨はアキレス腱(下腿三頭筋という筋肉が集まっている腱)と繋がっています。走ったり、ジャンプなどをすると下腿三頭筋が伸び縮みします。
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従って、下腿三頭筋からアキレス腱を伝って、踵骨を引っ張るストレスが生じます。
②また、足の裏にある足底腱膜も踵骨に繋がっています。運動時、ダッシュやジャンプの着地などで、足底腱膜は引っ張られます。
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足底腱膜に引っ張られるストレスによって、踵骨に負担がかかります。
※①アキレス腱②足底腱膜を伝って生じる引っ張るストレスによって、踵骨が損傷を受け、踵骨骨端症になります。
◦踵骨骨端症(別名:セーバー病)の治療
=歩くだけでも痛みがある場合には、運動量を調整させますが、当院では出来るだけ運動を続けながらの治療を心がけています。リハビリの例としては、<アキレス腱のストレッチ><足底腱膜のストレッチ><タオルギャザー><足の趾のストレッチ><カーフレイズ>等、痛みを再発させない為の指導をしっかりとさせて頂きます。
1.運動前後・お風呂上りに、ストレッチしてアキレス腱や足底腱膜(足の裏に縦に伸びる腱)を柔らかくしておきましょう。
2.運動後は、アイシングをしましょう。
3.足にフィットした靴やクッション性のあるインソールを入れた靴を選びましょう。
4.正しい姿勢でスポーツをするように心掛けましょう。
スポーツ障害による怪我は、仙台市泉区八乙女の「泉の杜整骨院」へご来院下さい。