• 厚生労働省認定院

8:30~12:30/14:30~19:30(3~10月は20時まで)

交通事故の夜間・休日緊急対応はこちら

中・高校生の
スポーツ傷害ブログ

中・高校生のスポーツ選手に多い怪我(67)…熱中症<改訂版>

<熱中症とは?>

→熱中症は暑さに晒されることで、脱水になったり・塩分が不足したり・循環が悪くなったり・体温が上昇したりなど、様々な症状が発生します。主に熱中症には大きく分けて、4つの型があり、いずれも状況判断を誤ると死亡に繋がることもあります。

1)熱失神・・・血圧の低下など

=炎天下で長時間立っていたり、運動後などに発症します。 皮膚血管の拡張と下肢への血液貯留の為に血圧が低下し 脳に血液を十分に送ることが出来ず、めまいや失神の症状がみられます。

2)熱けいれん・・・塩分濃度の低下など

=電解質を補給しないまま、水分だけを摂取することで、血液の塩分濃度が低下します。大量の発汗と身体のあちこちの筋肉が痛みと伴に痙攣を発症します。

3)熱疲労・・・脱水症状など

=大量の発汗や、不十分な水分補給など脱水によるもので、全身の倦怠感、脱力感、めまい、吐き気、嘔吐、頭痛などの症状が起きます。

4)熱射病・・・発熱・意識障害など

=体温調節が破綻することで発症し、高体温と意識障害が特徴。意識障害は、周囲の状況が分からなくなる状態から昏睡まで、程度は様々。適切な処置が遅れた場合、高体温から多臓器不全を併発し、死亡することもあります。

<熱中症の発生要因>

①環境の要因 → 「気温」・「湿度」・「輻射熱(直射日光)」・「風速」など。環境に関しては、なるべく暑い環境を避け、真夏は日中の運動を出来るだけ控えるようにします。

②運動の要因 → 「運動の強度」・「運動時間」・「休息時間」・「水分補給」・「服装」など。日中を避けても夏は熱中症のリスクがあります。環境温度に応じて運動強度を調節したり、休息時間を頻繁に取るなどの工夫が大切です。

③個人の体調の要因 → 「年齢」・「体力」・「肥満」・「暑さへの慣れ」・「食事」・「睡眠」・「体調(疲労)」など。一般に熱中症は個人差によるものが大きく、体力のない人、体調の悪い人、肥満の人は熱中症になりやすいと言われています。

<熱中症の予防>

環境条件を把握し、それに応じた運動、水分補給を行う。

= 熱い時間帯の運動は出来るだけ避け、朝や夕方など涼しい時間帯に行い、休息を頻繁に取り入れ、こまめに水分補給を行う。

暑さに徐々にならしていく。

= 熱中症は梅雨明けなど急に暑くなった時に発症する傾向にあります。急に暑くなった時は運動量を軽くして、徐々に(1週間程度)体を慣らしていきます。

個人の条件を考慮する。

= 肥満傾向や低体力、暑さに慣れていない人は運動を減らしましょう。特に肥満傾向の人は熱中症になりやすく、トレーニングの軽減、水分補給、休息などを十分に取る必要があります。また、運動前の体調チェックや運動中の健康観察を行い、下痢・発熱・疲労など体調の悪い者は暑い中で無理に運動をしない、させないようにしましょう。服装は透湿性や通気性に優れた素材のものを選び、帽子で直射日光を防ぐのも効果的です。

<まとめ>

運動中に具合が悪くなったら、我慢しないで出来るだけ早く運動を中止し、先生など指導者もしくは一緒に練習している仲間達に伝え応急措置を受けること。スポーツによる熱中症死亡事故は、無知と無理によって発症します。指導者のみならず、スポーツをする人自身も自分の体調をある程度把握しながら、運動に取り組むよう心がけましょう。

このブログは、以下の資料を参照しています。
  • スポーツ時の熱中症対策―笹川スポーツ財団
  • スポーツ庁―知っておきたいスポーツ時の熱中症対策
  • 熱中症のメカニズムや予防法を解説―大正製薬

スポーツ障害による怪我は、仙台市泉区八乙女の「泉の杜整骨院」へご来院下さい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

〒981-3135
宮城県仙台市泉区八乙女中央3丁目10−13−102

施術のお問い合わせ

022-218-0979

8:30~12:30/14:30~19:30
(11月~2月は19:00まで)

交通事故等の緊急対応

090-1499-2649

交通事故の夜間・休日緊急対応はこちら

Copyright © 泉の杜整骨院 All Rights Reserved.