◦腓骨筋腱炎とは?
腓骨筋腱は、膝関節下の外側部から足関節外果部の後面を通り、足底に繋がっています。主に長腓骨筋と短腓骨筋から構成されており、その部分に炎症が出来て、痛みが発症することを腓骨筋腱炎と呼びます。陸上選手やサッカー選手等、走ることの多いスポーツ選手に痛みが発症しやすいと言われています。尚、長腓骨筋は表層に、短腓骨筋は深層に存在します。
腓骨筋腱は下図の①上腓骨筋支帯と②下腓骨筋支帯と呼ばれるバンドのような組織で押さえつけられています。また腓骨筋支帯を通過する前には③腱鞘と呼ばれるトンネルの中に入り込み周囲との摩擦を軽減します。
◦腓骨筋腱炎の症状
- 膝関節外側部から足関節外果部にかけての疼痛
- 圧痛
- 腫脹
- 運動翌日の朝一番の痛み
- 着地動作時痛
◦腓骨筋腱炎の治療
基本は安静が大切です。痛みを我慢して運動を続けると少しずつ症状が悪化してしまいます。腓骨筋が凝り固まっている場合は、マッサージが有効です。また痛みの原因を探りながら、インソールやヒールパット等で調整を行います。尚、痛みの症状が強い場合は、包帯やテーピング等で固定処置も行います。参考までに腓骨筋へのキネシオテーピングの貼り方を記載します。
<腓骨筋へのキネシオテープの巻き方>
腓骨筋にキネシオロジーテープを巻く方法を紹介します。
腓骨筋は体重を支えるための大切な筋群です。ジャンプ後の着地時の足首の底屈の動きを支えます。 捻挫の際にはこの部位を痛めることが多く、捻挫後の予防テーピングも重要です。
このテーピングには、ミューラー キネシオロジーテープ を使います。
腓骨筋にキネシオロジーテープを巻く方法
①外側縦アーチ中央から引き上げます。
②くるぶしの下部を経由して垂直に引き上げます。
③1本目のテープに並行して2本目をスタートします。
④並行して引き上げます。最後の2cmは引っ張らず、貼るイメージです。
⑤完成。テープの装着性を確認してください。
スポーツ障害による怪我は、仙台市泉区八乙女の「泉の杜整骨院」へご来院下さい。