症状
足関節捻挫は、足の構造上ほとんどが内側にひねって発生することが多いようです。
(内返捻挫)
損傷度合いによって、症状は様々です。
軽度の捻挫では、若干の歩きにくさはありますが、歩行可能となります。
中度(グレードⅡ以上)以上の捻挫では、歩行困難となり、外くるぶし周辺に腫脹をみとめ、状態によっては血腫(内出血した血液)が溜まることがあります。
応急処置…RICEの原則
捻挫や肉離れ等の応急処置は、患部の出血や腫脹を防ぐことを目的に患部を安静(Rest)にし、冷却(Icing)し、包帯やテーピング等で圧迫(Compression)し、更に患部を挙上(Elevation)することが基本です。
1.Rest(安静)
患部の腫脹(はれ)や血管、神経の損傷を防ぐことが目的。
2.Icing(冷却)
患部の腫脹や熱感を抑えることが目的。
3.Compression(圧迫)
患部の内出血や腫脹を防ぐことが目的。包帯やテーピング等で圧迫固定を行う。
4.Elevation(挙上)
患部の腫脹を防ぐことが目的。患部を心臓より高く上げるようにする。
当院での処置
腫脹及び内出血等が著しく、歩行も困難な状態の患者様に関しては、一度、整形外科での検査(X線等)をおすすめします。
その後、骨折等の異常が無ければ、再度、当院で処置を行います。症状を見極めながら、弾性包帯等で圧迫固定を行った上、物理療法機器(超音波・低周波等)を使用して早期の回復を目指します。