◦ジョーンズ骨折とは?
➡ジョーンズ骨折は、足の甲の外側の骨(第5中足骨)の疲労骨折で、サッカー・バスケットボール・ラグビー等、素早い動き(ターン動作等)を繰り返して行う、スポーツ選手に多く発生します。中でも、第5中足骨基部で生じる骨折は難治性であると言われています。
第5中足骨基部ってどの部分?
◦ジョーンズ骨折が難治性な理由。
➡第5中足骨は最も足の外側にある為、地面からの反動を直接受けやすいという条件下にあります。また、その部分は血行が他の場所に較べて少ないので、骨が癒合しにくい場所でもある為です。
◦ジョーンズ骨折の発生原因。
➡疲労骨折とは、骨に疲労が蓄積されることが原因で起こる骨折です。従って、一度の強い衝撃が骨に加わって骨折してしまう通常の骨折とは異なります。金属疲労と同様に繰り返しのストレスが中足骨に加わって発生します。
疲労骨折のイメージ
(金属疲労同様に繰り返しの曲げ伸ばしが原因で発生する)
◦ジョーンズ骨折の予防
➡ジョーンズ骨折は体重をかけた時や動作の時に足の甲の小指側に痛みが発生する症状です。予防策としては、次のような項目が挙げられます。
• 足関節の柔軟性を強化
• 足関節の筋力を強化
• 出来るだけ足底が外側へ荷重しないよう、臀部の筋肉を強化
• 出来るだけ足底が外側へ荷重しないよう、「横アーチ」へのテーピング
• 足底のアーチを崩さない為のインソールの利用
• 体に良い栄養素を積極的に取り入れる(カルシウム・タンパク質・マグネシウム等)
1)カルシウムの作用
…新しい骨を作る「骨形成」と古い骨を壊す「骨吸収」がバランスよく行われるには、適切な血中カルシウム濃度を保つためのカルシウムが必要です。カルシウムの効果的な補給には、体内吸収率の良い牛乳やヨーグルトなどの乳製品を摂取すると効果的です。
2)タンパク質の作用
…タンパク質に含まれるコラーゲンとカルシウムが結合することで丈夫な骨が作られます。体内で合成出来ない必須アミノ酸を含む、肉・魚・卵・牛乳などを中心にバランスよく摂取しましょう。
3)マグネシウムの作用
…体内に含まれるマグネシウムの60%~65%が骨の中に含まれています。一般的に日本人はカルシウムが不足しがちなので、豆腐・納豆などの大豆製品、未精製の穀類(玄米など)を意識して摂るように心がけましょう。
※出典:栄養の基本がわかる図解辞典 中村 丁次 成美堂出版
◦ジョーンズ骨折の治療
➡当院では、ジョーンズ骨折の確定診断は出来ません。従って、第5中足骨周辺の圧痛、腫脹、振動痛、歩行痛等が著しい場合には、一度連携先の整形外科を受診して頂きます。その上で、足の状態を確認しながら「超音波」等を利用して治療をすすめると伴に、ストレッチや筋力の増強訓練等の指導も行います。
スポーツ障害による怪我は、仙台市泉区八乙女の「泉の杜整骨院」へご来院下さい。