-症状-
バレーボールやバスケットボールなどでジャンプや着地動作を頻繁に行ったり、サッ
カーのキック動作やダッシュなどの走る動作を繰り返すことで、膝に痛みが発症し
ます。
(主に膝伸展機構のオーバーユース<使い過ぎ>による障害と考えられています)
(ジャンパー膝の解剖図) (ジャンパー膝の好発部位)
※症状の程度に応じて、病期を4段階に分類します。
Stage1→スポーツは可能であるが、その後痛む。
Stage2→スポーツのプレーには支障がないが、プレー中とプレー後で痛む。
Stage3→安静時にも痛みが発症し、プレーに支障が出る。
Stage4→腱や靭帯の断裂
-原因-
大腿四頭筋の柔軟性低下が原因の一つに挙げられます。
特に成長期の長身選手は、骨の成長に筋肉の成長が追いつかず、結果的に筋肉が
硬い状態を招いた結果、その負担が末梢の膝蓋骨周辺に蓄積するために起こる慢性障害です。
上記ジャンパー膝のメカニズム
膝の伸びる仕組み(大腿四頭筋が引っ張られることで膝蓋骨、膝蓋腱、脛骨粗 面にまで牽引力が加わる)に過度な牽引力が繰り返し加わることで、膝蓋骨周辺に微細損傷を引き起こす。
-予防と治療-
基本的には安静、休養が重要となります。
痛みや腫れがひどい場合は、アイシングや冷湿布を貼ります。
大腿四頭筋の柔軟性を改善する目的で、大腿四頭筋を伸ばすストレッチは、
とても重要です。また拮抗筋であるハムストリング(太ももの後の筋肉)を
伸ばすことで、大腿四頭筋部への負担が軽減されます。症状が軽度なうちは
治療をしながら練習を続けることも可能です。
※大腿四頭筋のストレッチ例
スポーツ障害による怪我は、仙台市泉区八乙女の「泉の杜整骨院」へご来院下さい。