<前脛骨筋の位置とは?>
=脛骨(すねの骨)という骨の前外側部分にあります。膝下の外側部周辺から始まり、足首正面を通過して、土踏まずに到達します。
<前脛骨筋の働き>
=一番はつま先をあげる背屈の働き。(「長指伸筋」や「長母指伸筋」と連動して、足関節の背屈運動を行う。)又、前脛骨筋は、後脛骨筋と伴に「内側縦アーチを維持」する役目も果たしています。尚、個人差はありますが、前脛骨筋は他の筋肉と比較した場合、それ程大きな筋肉ではありません。従って大きな筋肉ではないだけに、長時間の運動や繰り返す動作等で、疲労しやすい傾向にあります。
(筋繊維の微細な断裂を繰り返し起こしやすくなる為)
<前脛骨筋損傷の症状とは?>
=前脛骨筋損傷の症状とは、主に下腿前面外側部に現れる炎症症状による痛みです。具体例としては、以下のものが挙げられます。
1)足首や下腿前面の痛み
→痛みの程度は、軽傷から重症まで様々ですが、運動の最中や運動後に痛みが強く出ることが多いようです。また、足関節の底屈や背屈などの動作で、痛みが強くなる傾向にあります。
2)足関節可動域の制限
→前脛骨筋損傷では、足関節の可動域が制限されることがあります。
足関節を曲げたり、伸ばしたりすると、痛みが生じるため可動域が狭くなってしまいます。これにより、日常生活や運動が困難になる場合があります。
3)重症化の場合は歩行困難
→前脛骨筋損傷が重症化すると、痛みが強くなり、歩行が困難になることもあります。この場合、痛みを強く感じる前脛骨筋に負担がかからないように歩行する為、体重を外側にかけるようにすることがあります。
4)炎症による腫れ
→前脛骨筋損傷では、前脛骨筋が炎症を起こして腫れることがあります。腫れが強い場合には、圧迫感や重苦しさを感じることがあります。
5)脚のだるさや疲れ
→前脛骨筋損傷では、脚にだるさや疲れを感じやすくなることがあります。特に運動後や長時間立ち続けた後に脚がつかれやすくなります。
6)その他
<前脛骨筋損傷の治療>
=「泉の杜整骨院」では、前脛骨筋損傷の初期段階においては安静と冷却が一番大切だと考えています。その上で、状態を確認しながら段階的に物理療法機器(SSP、低周波、超音波等)を使用して、筋肉の緊張を取り除きます。更に、マッサージやストレッチ等で血流の促進をはかり、早期のスポーツ現場への復帰を目指します。尚、状況に応じて、テーピング等の指導も行っております。
前脛骨筋へのキネシオテープの巻き方
前脛骨筋にキネシオロジーテープを巻く方法を紹介します。
ひざの外側の腸脛靭帯、足底筋膜の中間位にある前脛骨筋は、運動によるオーバーユースの影響を受けます。また、足底をあげる働き、アーチの形状を維持する働きがあります。足底からテープを螺旋形に貼りケアします。同時に足底筋膜・腸脛靱帯周辺の筋膜リリースを推奨します。
このテーピングには、ミューラー キネシオロジーテープ を使います。
キネシオロジーテープ 50mm(はく離紙つき)
米国ウィスコンシン大学の理学療法チームのもとでテストを重ね開発された2つの機能性を持つMueller独自のウェーブ状の糊塗工のキネシオロジーテープ
前脛骨筋にキネシオロジーテープを巻く方法
①足底中心部からスタートします。
②すねの外側のラインに、やや引き気味に貼ります。
③最後の2cmは引っ張らず、貼るイメージです。
④2本目のテープを甲中央の位置からスタートします。
⑤1本目のテープの外側に貼ります。
⑥足首の部位に、3本目のテープを、2本目のテープに対して90度方向に貼ります。
⑦完成。テープの装着性を確認してください。
〈 監修・撮影協力 〉
医療法人社団紺整会 船橋整形外科病院 アスレティックトレーニング部.
(ミューラージャパン公式コラムより参照)
スポーツ障害による怪我は、仙台市泉区八乙女の「泉の杜整骨院」へご来院下さい。