◦バネ指とは
中・高校生の場合、数は多くありませんが、ラケットスポーツ(テニス、バトミントン、卓球等)で発症することが多いようです。指の腱鞘炎の一種で、曲げ伸ばしの際に動きが悪かったり、痛んだりする疾患です。症状が悪化すると、バネのように「カックン」と引っ掛かりを感じてしまうことから、バネ指と呼ばれています。
◦バネ指のメカニズム
手の指には「屈筋腱」と腱が浮かないようにトンネルのような役割をする「腱鞘」という組織があり、腱が腱鞘の中を通過することで、スムーズな指の曲げ伸ばしが可能になります。
しかしながら、何らかの原因で腱鞘に炎症が起きると腫れて厚くなり、腱の通り道も狭くなるので、腱と腱鞘が擦れて痛みを感じるようになります。また、擦れた腱にも炎症が起きて太くなり、腱が腱鞘内を通過する際に引っ掛かるようになります。その為、指のスムーズな動きが失われ、指が曲がったまま戻しにくくなるという症状に発展する場合もあります。更に、曲がった指を戻そうとして、無理に強い力をかけると「カックン」と急に指が伸びる「バネ指」の現象が起こります。これが「バネ指」のメカニズムと言われています。
◦バネ指の症状
- 指の付け根に、痛み・腫れ・熱感がある
- 指の曲げ伸ばしがスムーズに出来ない
- 曲がった指を伸ばそうとすると「カクン」となる
- 指がまっすぐ伸びない(開かない、パーが出来ない)
- 指がしっかり曲がらない(握れない、グーが出来ない)
- 指が曲がったまま自力で戻せない
- 朝方に症状が強く、温めたり、動かしていると軽減する
- 親指、中指、薬指が特にバネ指になりやすい
◦バネ指の改善が期待出来る運動(グーパー運動)
指を思い切り伸ばした後に、しっかり握る動作を繰り返すことで腱を包んでいる膜、(腱鞘滑膜)が引き伸ばされ、腱の柔軟性が回復します。その結果、腱のむくみが取れて、腱鞘の中で滑らかに動くようになると考えられています。特に入浴時に行うと指の動きがよくなり、より効果的です。
【山崎聡子(Editor)様のHPの記事を参照させて頂いてます】
◦バネ指の改善が期待出来るストレッチ
指反らし体操の原則は「曲がる方向とは逆に指を反らせること」さらに、関節はさみの動きを加えることで、腱と神経をまとめている腱鞘を緩めることが出来ます。腱鞘が緩めば、その分だけ腱と神経への圧が少なくなるので、痛みが軽減されることになります。
◦バネ指の治療
泉の杜整骨院では、物療機器(超音波等)を用いて、まずは患部の炎症を抑えていきます。その後、バネ指の状態を確認しながらテーピング等の指導を行うと伴に、バネ指が改善する運動(グーパー運動)やストレッチの指導も併せて行います。尚、バネ指の状態があまりにも悪い場合には、提携先の整形外科をご紹介させて頂きます。
スポーツ障害による怪我は、仙台市泉区八乙女の「泉の杜整骨院」へご来院下さい。